擬似ドラマについて。

  • 一応昨日見た演劇についても記述をしておく。
  • 昨日見たのは演劇支援集団「擬似ドラマ」による池袋グリーンシアターおこなわれた舞台「甘ったるくて吐きそう」である。最近はやりの公演ごとにスタッフを集めるたぐいの芝居で、早稲田ぐらいパワースケール〈演劇人口)が多いとけっこうやりやすく、携帯電話の発達によって連絡がとりやすくなったためこの形態の劇団は爆発的に増えているらしい。
  • んなことはともかく、「甘ったるくて吐きそう」は、他大学とのコンペティションという側面もある。いわゆるグリーンシアターの学生演劇祭の出品作品、なんだそうな。直接大学とは関係がないらしいのだが。
  • というか演劇不況のなかがんばってやってるのはふつーにすごいなと思うが。
  • しかし内容としては出演者や演出を除いたとしても、どうでしょうね。いくつかの理由からかなり微妙だったと言えるかもしれません。
  • 主にシナリオ方面での不服、というか、演劇的舞台におけるリアリティの欠如というか、ぶっちゃけ観客はついていけないところがありました。
  • 笑えるスラプスティックとしては面白いシーンもたくさんあったのだが、まず根本的に話の整合性が取れていない、まるきりの一転豪華主義である。また、話の終わりがあまりにも尻切れトンボで、これといった見所がなく終了してしまう。シリアスとギャグがでたらめに入り混じっていて「どういうシーンをどう魅せたいのか」よくわからないところが多かった。あるいは悲劇と喜劇のスイッチが常に舞台側においてあるような、寂しい感じ。
  • とさらに書いてみるつもりもあるんだが、まだ公演やってるんだよね。ネタバレになったら困るから、帰ってきてからまた書こう。

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