そして戦いは・・・。

俺は今日に負けた! 敗残の香りは死臭を焦がす温度とともに、私たちの呼吸を阻害する。息苦しさ? 違うと否定を重ねて私の実存に飛び込んでくるさまざまな悔恨が僕の魂の奥のほうで、小さく、焔のように、燃え上がるだろう。だが、その焔はけして水を沸騰させることがない冷たい光にすぎなかったのだ! ああ、そうだ、僕らはそうだったのだ! 僕らは敗残を経験した! 敗残は無残に己を食い荒すだろう!!

 二限はバリ島と南太平洋の島々だった。わたしは気合を入れて望んだ。自分にできるすべてのことの半分ぐらいをいれて。教師は遅刻をしてきた。しょうがない、会議だったのだ! 会議とはそうしたものだ。会議とは人を遅延させ時間を引き伸ばす。授業を差延させるそうした存在だ。だからまず発表を行った彼女が、その愛らしさとは別に発表が多少ぐだぐだだったとしても彼女のつくったPPTがナシゴレンとチャンプル−で埋め尽くされていてもそれはよいことだったのだ。
 だが僕の罪はそこではない。僕はただひたすらにバリ島とは関係の無い発表をやった。プロップがきた! ながされて藍蘭島もでた! 十二秘色のパレットもでた!! GALS! もでた! だが、彼らは敬虔なる学徒であったがゆえに、そしてそれらの漫画があまりにも彼らの心に召さなかったがゆえに、響かなかったのだろう。彼らの……心に! そのさめた空気のなかで私はひっしにしゃべった。会話という暴力は発表という大暴力のまえに沈黙し渡しの前には寒さに打ち震えその冷笑をこちらにむけるさまざまな目があった。
 私は、負けたのだ!!!

 空気に! そして暴力に! この暴力のなかでひたすらにちび丸子ちゃんの話をしているわたしたちの罪はだれによって裁かれよう。裁かれることなきこの暴力はただ、私の後悔を生んだのだ・・・・。



 でもまぁ、政経の子となかよくなれたからいいとしよう。今日からお休みだやったね。